〔014〕早池峰山 (1,917m)
標高差:665m

2013年08月15日(当時64歳)



岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛
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Road Map :東北道を紫波ICで下りて、県道25号線を東進し、小田越に入る。
Route Map:小田越の登山口から、山頂までを往復する。
登り:1時間55分
下り:1時間35分
コースタイム:3時間38分
(休憩時間含む)
ウィキペディアから
  全山が超塩基性岩のかんらん岩や蛇紋岩でできているため、ハヤチネウスユキソウやナンブトラノオ、ナンブイヌナズナ、ナンブトウウチソウなどを代表とする、蛇紋岩地帯の植生であり、非常に狭い地域であるにもかかわらず山域の固有種率(亜種、変種を含む)が非常に高い。
そのため高山植物の好きな人には憧れの山となっている。
早池峰山と同様に蛇紋岩植物で名高い山域に北海道のアポイ岳や群馬県の尾瀬にそびえる至仏山などがある
日本百名山』 10年越しのリベンジが叶い、晴れた山頂に立つことが出来た。
前日の移動
  八甲田山をRW利用で登頂後は長寿温泉で汗を流し、東北道を南下し、降り口である
紫波ICに一番近い矢巾PAで車中泊し、早朝に小田越の登山口に移動する。
登山口からは真新しい木道が続く。
今回も ”小田越”から登ることにする。 朝、5時19分の段階では
”薬師岳”の山影になり、登山口は薄暗い状態であるが、山頂は綺麗に晴れ上がり、リベンジが叶いそうな雰囲気であった。
所々にオイル缶を逆さまに吊るしたものがあり、叩き棒も付いていた。
オイル缶を叩いてクマ避けにするのだろう。
樹林帯では標高を殆んど稼いでくれない水平道が続く。
少しづつ標高を稼ぐ様になってきたが、まだまだ緩やかな登りだ。
立って寝るテント? ”  正体は ”利尻岳”にあった
のと同じ携帯トイレ用のブースだった。
たった27分歩くだけで高山帯に出た。 振り返るとどっしりとした ”薬師岳”が聳えていた。
まだ ”薬師岳”の方が背が高いが、この後、軽く抜く様になる。
高山帯に出てからの山頂側の景観には記憶があり、
前回はガスの中であったが、この景観を見ることが出来ている。
高山植物保護の為に張ってあるロープの間を
歩くのは10年前と同じだった。
滑り易い ”蛇紋岩”の岩が続くが、カラカラに乾いているので滑って
困ることはまったく無かった。 蛇紋岩は濡れると極端に滑る様になる。
お陽さんも上がって来て、日当たり良好となるが、風があり寒くなってきた。
8月なのにパーカーを着て防寒する。
岩が乾燥しているとは言え、蛇紋岩には変わらない。
滑って転倒しない様に気を付けながら足を進める。
前方に見えていた岩峰を乗り越える様に登って行く。
そうでも無い登りを前回は急な登りと感じていた様だ。
やっぱり!、山歩きは高山帯に限りますな!
最初の岩峰を乗り越えると次の岩峰が待っている。
次々とピークを乗り越えていく。
刻々と景観が変わり、飽きることのない登山道が続く。
登山道を表している看板が至る所にあった。 ザックを背負っている
絵であろうが、どう見てもエアータンクに見えてしまう。
2つ目の岩峰を乗り越えると、次の岩峰が目の前に広がった。
登山道は先の岩峰に伸びている。
北海道 大雪山の ”金庫石”より圧倒的に小さな ”御金蔵”。
下の空洞には御愛嬌なのか小さな ”つるはし”が置かれていた。
1時間13分にて五合目 ”御金蔵”に着く。
”←1.7km小田越 早池峰山1.0km→”の表示あり。
”御金蔵”近辺からは ”山頂避難小屋”の屋根が見えた。
ハイマツ帯の中に聳える、次の岩峰。
いよいよ ”鉄梯子”が近いか。
これだけの岩峰が続きながら、登り困難な所はなく、ハイキングコースが続く。
1時間33分にて楽しみにしていた ”鉄梯子”に到着した。
10年前の記憶では、垂直の梯子だと思っていたが、45°程の傾斜しかなかった。
前回の写真マジックだったのか。
こんなに傾斜が緩いのであれば梯子なんて無い方が
面白そうだ。 草付きのクラックなら充分登れるのでは。
2つ目の ”鉄梯子”も傾斜が緩く、くさり、ロープを使って登りたかったが、相手は蛇紋岩なので、
今日は ”鉄梯子”で安全に登っておく。
”鉄梯子”を消化すると、前方に稜線が見える様になった。
どこを見ても素晴らしい景観だ。
稜線に向って後少しを登って行く。 最後まで困難な道は無かった。
稜線から山頂を見る。
前回はガスでこの展望は得られなかった。
稜線上の ”剣ヶ峰分岐”に着く。
右に行けば ”剣ヶ峰”、左に曲がれば ”早池峰山”となる。
この辺りから先は ”お花畑”となるが、8月中旬では季節的に遅い感じがした。
山頂へ近付くとお花畑となるが、地味な花しか残っていなかった。 8月初旬のお花の時期は
マイカー規制となり、シャトルバスで登山口まで送迎して貰うことになるらしい。
ならば花は少なくともマイカーで来られる時期の方が嬉しい。
立派な作りの ”山頂避難小屋”。 営業小屋だろうか?
”ハクサンシャジン”だけが鮮やかに咲いていた。
1時間55分にて ”早池峰山”(1,917m)に着く。山頂からは360°の
展望が得られ10年越しのリベンジが達成された。 写真は山頂に先行で
着いていた神戸からのハイカーに撮ってもらったが、山談義している内に
ムカつく言葉を聴くことになる。
山頂から見る ”薬師岳”(1,645m)はやっと低く見える様になった。
お宮を裏側から見る。
山頂付近は ”岩の殿堂”そのものであった。
残念ながら立杭に何が書かれているのか確認しなかった。
残念ながら遠景は霞んではっきりと見えていない。
山頂で8分程休憩して、ムカムカしながら下山する。
垂直の梯子に見えるのは写真マジックだった。
2つ目は梯子を避けて、右の岩峰を下る。
それの方が簡単に下れた。
登り時も絶景であったが、下り時にも良い景観を見せてくれた。
まだあのおやじに対してムカついている。 良く効く時間薬が必要。
”薬師岳”が高く見える様になってきた。
”御金蔵”の岩が立派な目印になっている。
”小田越”から山全体が見えていた様に、下山時は樹林帯に入るまで、
ずっと ”小田越”の ”避難小屋”が見えていた。
ハイマツ帯のハイマツも背が低く、藪扱きをする様な所は
まったく無かった。下りも大展望を見ながらとなる。
高山帯から樹林帯に戻る。
下山1時間35分で ”小田越”に戻る。
これ程、楽に高山帯を歩ける山は溜まりませんな。
早朝と違い、明るくなった ”小田越登山口”を写す。
これは避難小屋ではなく、”高山植物取締監視員詰所”らいしい。
オジンの暇潰しの小屋にも思えた。
早朝には山影となり、綺麗な山容ではなかったが、
下山後、時は岩肌が全て見える山容を見せてくれた。
東和温泉”で汗を流し、一路、兵庫まで走り抜ける。
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栗駒山 焼石岳 五葉山 八甲田山 十二湖 白神岳 岩木山 八甲田山 早池峰山
'2013年度の東北の山遠征
リベンジ出来て良かった!
  羅臼岳や八甲田山の様にリベンジに数回要した山が多いが、早池峰山は
1回でリベンジすることが出来た。 リベンジ山としては後、飯豊山が残っているだけとなったが、当然、この山も一発でクリヤーしたいものだ。
  個人的には百名山の全山を晴れた日に登ることを目指しているが、
どこかのおっさんの様に「晴れた日に登らなければダメよ!」とは絶対に
言いません。 百名山の全山日帰りを達成している錆鉄人も日帰りしないとダメよ!とは言わずに全山日帰りは推奨するものではない。 と謙虚に
語っています。 ただ、錆鉄人のHPは自慢たらたらなので見ない様にし
ています。
  百名山ハイキングは子供もジジババも登っているので、楽して気楽に
登りましょう。 俺のHPを見てムカついて人も多いだろうが、そんな時
には見ない様にして下さい。
今日の温泉
  釜石自動車道のICに近付くと聞いた様な名前の温泉があった。
高速道に入ってしまうと温泉に入ることは出来ないので、ここに入ることにするが、過去に入ったことがあり、どの山の帰りに入ったのか思い出せない。 入浴料は\600であったが、それだけの値打ちのある温泉だった。
ムカつくおやじ
  山談義をしている中で、岩木山を八合目から登った話しをすると、
一合目から登らないとダメよ!」と言う。 リベンジを達成して喜んでいる中で、このダメよ!がカチーンと来た。
  百名山ハイキングに一合目から登らなければダメと言うルールがあるのか?  貴方は全ての山を一合目から登っているのか?
立山、劔へは室堂までのシャトルバスを使わず麓から登っているのか、
木曽駒へはR・Wを使わず、麓から登っているのか。 乗鞍岳へはシャトルバスを使わないのか?  全ての山を車で登山口まで走り、楽して登っているのではないか?
  もし、貴方が本当に全ての山を一合目から登っているのであれば、
俺は謝りますが、一合目から登るのに何の意味も価値もありゃしません。 俺のポリシーは楽出来るものは楽をして、出来るだけ短時間で登ることにある。 岩木山の値打ちは九合目から上にある。 伊吹山を車で登っても悪いことだとは思ってません。
はやちねさん
ここまで登って来ても ”薬師岳”の方がまだ背が高い。
”御金蔵”の岩は良い目印になる。
今日の温泉
2023年12月8日改定